子どもを育てていると、これはどうすればいいの?!という事がたくさんあります。
そんな時、もちろんネットで検索しても、テレビや雑誌の話を探してもいいのですが、実際に子育てしている人たちからの話やアイデアが助けやヒントになることもあります。
なかの幼稚園の未就園児クラス「親子の広場」では、そんな子育ての悩みや疑問を出し合う「悩み相談・井戸端会議」の時間があります。2022年、今年はどんな話があったのでしょうか。ちょっとご紹介します。
「親子の広場」ではこんな悩みが出ました!
- 一人目で、不安がいっぱいです。正解がないのはわかっているけれど、他の子はどうだろう??と思ってしまいます。
- どうやって声を掛けたらいいのか、わからなくて。私の言い方が、いじわるみたいになってしまっている気がして。
- がんばって歩いてほしいけど、だっこーと言われるとどこまでがんばらせていいのか・・。
- 子どもの言う事をどこまで聞いていいのか。・・全部を聞くのも違うと思うけど・・。
- 上の子が大変だったので、この子については大変とか困るとかは感じていないです。
- 時間を作ろうとすると、テレビを見せがちになってしまうのが気になっている。
- 野菜を食べてくれない!
- おむつ。早くはずれてほしい
と、様々な悩みが出ました。それぞれに、居合わせた皆さんが「うんうん、うちもその悩みあるある」とうなづいていました。その中で、関心が高かったいくつかを、ここで紹介します!今回は第一弾。何個かご紹介します。
- 「夕食の準備をしているときに、抱っこ!となって困る。テレビを見せているけど、これでいいのかな、と思う・・。」
- 「上の子との時間を作ろうと思うと、弟のこの子にはテレビを見せがちになってしまって気になっている」
- 「上の子の影響でYouTubeやゲームが好きで困る。皆さん、どうしてますか?」
というお話がありました。
今回は、「実際みんなはどうしているの?」「やっている工夫は?」を、広場に参加している皆さんに聞いてみました。
実際、テレビって何時間ぐらい見てるの?
参加していた方(この日、ここに参加していたのは10人ほど)に、実際のテレビなどの画面を見ている時間を聞いてみました。朝、夕方、一日全部合わせてです。(この時点で、え?全部合わせるとけっこう画面ついてるな~、という人も多かったです)
- 1時間未満:0人
- 1~2時間:3人
- 2~3時間:3人
- 3~4時間:2人(上の兄弟がいる方でした)
これ、実は以前にも聞いてみたことがありましたが、結構長時間の人もいました。実は、携帯の画面を入れるともっと?いや、そんなことない?
ただ、皆さん画面が長いことは良いことではないと思っている様子。
なぜよくないかは、ここでは省きますが、気になる方は 「スマホ脳:アンデシュ・ハンセン著、新潮新書」「メディアにむしばまれる子どもたち:田澤雄作著、教文館出版部」などを読んでみて下さい。恐ろしですよ…
では、聞いてみました。何かテレビなど画面を見る時間を減らす工夫をしていますか?
結果は、掃除ではない拭きあがりだったり、たたんだのを乱したりもするかもしれませんが、広場参加者が「思った通りの出来は、何回かに一回叶えることで良しとする」と言っていましたが、そのくらいのつもりでいいと思います。
また、「必ず何かをさせておく必要はない」と思います。大人がやりたいこと(家事など)をしているとき、「自分がつきあえないからその間YouTubeを見ていて」というのでなくて、可能であれば子どもが好きに過ごせると良いですよね。ブロックしたり、お絵かきしたり。
それは、例えば、ブロックを投げてもいい場所を用意したり、お絵かきが机や床に広がっても、まあ大丈夫、という状況を用意できれば、ということです。子どもって、そういう好きにできる時に能力を獲得していくものですよね。ちなみに「うちの子はYouTube見たがるんです」は、ちょっと危ない状況かもしれません。
さて、そんなこんなと話をしたあと、しばらくして感想をいただきました。それは『親子の会話という宿題』を出したものについてきた、こんなお手紙です。
ママ「ママ、ゆうちゃんとお料理ができてすっごくうれしいよ」
こども「ほんと!?ママ、だーいすき♥」
ママ「ママもだーいすきだよ♥。お料理楽しい?」
こども「うん、ぼく、ジャージャーしたり(洗い物?)、まぜまぜしたり(料理を混ぜる?)グーでパンチしたりする!!(?)」
ママ「うん。お手伝いありがとうね」
褒められたり、良いことを言われると、「ママだーいすき」とハグしてほっぺをスリスリしてくれる姿が愛らしいです。
先日の広場では、「テレビを見せる時間が長いかな、、?」という悩みを聞いていただきました。ほかのママ達から色んな知恵を教えていただき、そういえばうちの子も、キッチンの洗い場が好きで、私が料理をしているとよく「ぼくも洗う~」とそこで食器洗いならぬ水遊びをしているなぁと思いました。
そこで、私がキッチンで用事をするときはなるべく声をかけ、食器洗いのほか簡単な料理の支度(野菜を洗う、皮をむく、粉をまぜるなど)を手伝ってもらうと、思った以上に手先が器用になっている事に気付きました。
本人も、手伝ってくれた料理が食卓に並ぶと、家族に「これ、ぼくが作ったんだよ!」と主張したりせっかく作ったから一口食べてみようかなと嫌いな食材を口にしたりしてくれました。
ちょっとした工夫で、テレビに子守をしてもらう時間が格段に減ったことを実感でき、今までモヤモヤしていた気持ちがすごくスッキリした気分です。
園長先生のつぶやき
悩みを、聞いてもらって、解決のヒントをもらって、実際にやってみてちょっとスッキリ!なんて、すごく良いですよね。日々の悩みって、日々本当にたくさんあるので、すべてが解消することはないかもしれませんが、同じくらいの子どもを持つ者同士で情報交換できるって大事なことだと思います。
我が家の当たり前が、他のうちのお悩み解決になるかもしれないし、我が家の悩みの種がそんなアイデアあったのか!で軽くなるかもしれません。そもそも、困っていることって、人に言えると悩みの重さが半減しますよね。子育て戸惑い中の、広場世代の親御さん、なかのは広場を開催することで応援してますよ~
ちなみに、子どもの月齢によっては、上の子のようには行かないこともあるだろうし、子どもの性格によっても親の思っていたのと違うことになることもあります。でも、大事なのは、
「ヒントをもらってやってみた!」
という事です。それでモヤモヤせずに楽しく過ごせるようになったら「素晴らしい!」だし、ダメならまた他のアイデア試してみたらいいですね。