12月5日、6日は、なかの幼稚園の「生活展」でした。保護者の方にはたくさんの御協力をいただきました。ありがとうございました。さて、この名前ですが。
「生活展?作品展じゃないの?」
と思われる方もいますよね。でも、この名前に沢山の思いがこもってます。間違いではなく、胸張って「生活展」なのです!
「これでは作品展でしょ!理事長が激怒!?」
実は、今年、コロナもあるので来園できなくてもご覧になれたらと、学年ごとに動画を撮って保護者に配信しました。出来た動画を見て、園長は、、、
なんて思って満足していたのですが、、、なんと理事長から電話が、、、
と声がかなり怒ってます、、、
年中だって、あれじゃ単に動物園行った、動物作った、だけで
『なんで動物を作ったり描いたりするのか。させたいのか』
が、まるで伝わってこない!動画をみせて、違う意図を伝えたいのか?
・・・・・・・・・なるほど!たしかに、作品を並べて映像に収めているだけ、というならその通り。
ただ、反論もあります。
という事で、生活展ではどんな想いでどんな意図で展示されてか、ということを改めてご紹介しようと思います。
年中のもり組ではこんな展示をしています!
例えば、年中もり組の展示から。もり組は「粘土の動物園」が展示されています。これは、遠足に行って楽しんだ事から始まる「どうぶつ」の取り組みの一つです。
ここから、動物園ごっこが始まります。動物園でも、
と楽しみます。
それを、絵にかいたり、
空き箱で作ったり、となるわけですね。
と、もう一回動物園に行ってさらに知識を深めたり。そんな取り組みの終盤で作る粘土の動物園。
子ども達のこんなことがたくさん詰まっています。
チーターやライオンの足の裏には肉球がある、というのを表現したい子は、たとえ見えないところでも肉球を付けます。
担任の先生は生活展の日に、そーっと粘土をひっくり返してそれを見せてあげたりしています。
そんな「どうぶつ」の取り組み、案内する子ども達は、
と自分のものも友達のものも紹介していくのですが、みんな誇らしい顔をしています。この顔を見たいから、「どうぶつ」の活動があり、生活展でご覧いただくんだな、と思います。
なかの幼稚園の生活展は子供と一緒に大人も楽しむ!
また、なかのの生活展で、いいな、と思う事の一つに、大人も楽しんでいることがあります。
一つは、もちろん我が子のものを見る、一緒に遊ぶ、などですが。木工コーナーもあり、いろんなものを作って帰る家族がたくさんいます。
保護者の方の出店や出し物など、も多彩です。
机に10台以上の「子ども服バザー」、手作りの品などの「生活展マルシェ」、保護者のサークルなどの「演奏」。演奏は音楽のクラシック&ポップス・ジャズ・三線で、プロからアマチュアまで、皆さん観客と一体で楽しんでました。
子どもも、大人も、作品を鑑賞して終わりというのでないのがなかのの「生活展」です。そんな生活展をあらわすのに、今年寄せらせた感想を御紹介します。
『初めての生活展、本当に素晴らしくて、ビックリしました。子どもたちの、普段の生活が、手紙の内容で(クラスだよりの内容)充分だったのに、それ以上に分かり、本当に良かったです。子ども達の作品も、すごく個性があり、素敵でした。歌や買い物、素敵な作品をみて、駐車場での誘導でのお見送り、夢の国に来ているようでした。生活展に携わってくれた皆様ありがとうございました。』
園長のつぶやき
お母さん達から、たまに「あの、生活展で見るやつ、楽しみです。今年も作るんですよね?先生たちも、作らせるのって大変ですよね~」と声をかけていただくこともあるのですが、実はちょっと違うんです。
なかのの生活展に出ている物は、「作るために作るもの」ではなく「作る途中で楽しんだり、作ったことで自信になったり成長を感じられる事、の結果できたもの」なのです。
*ひよこ組の展示のコメントから
子どもにとって、その時取り組むこと・楽しむことは丸ごと生活なんです。何かに取り組むことで、その子の生活が充実すること。それを願って取り組むんです。
確かに動画では生活展の全てを伝えることができませんし、ましてやその意図までは伝えることができません。それは日々、お便りや保護者との会話で伝えることができていると思います。
今回の動画は、来れなかった方のために作ったので、雰囲気だけでも伝わったら嬉しいなと思います^^
あっ!そうそう!まさに今日のこの記事で言いたいことを保護者の方がわかりやすく保護者の方目線で書いてくださった記事があるので、そちらもぜひご覧ください!