なかの幼稚園は、時々、こんなことを聞かれます。
「遊びが大事って、遊んでばかりですよね?」
そんなことはありません。遊びは大事ですが、新しいことに取り組んでみることも大事・先生と一緒にクラスみんなで机に向かって座って取り組むことも、よくあるんですよ。
今回は、年中組のおたよりから、そんな様子をお届けします。
あじさい作ったよ!
色とりどりのきれいなあじさいを頂いたので、あじさいづくりのお楽しみをしました。まずは、お花の観察。
あじさいって、小さいお花が沢山ついているんだね~手順は、
この手順で作りました。
① の“ちぎる”は普段あまりやることの少ない作業かも?初めのうちは「ちぎれな~い」の子もいましたが、やっていくうちに「びりっ!」「ちぎれた!」と嬉しそうにしている姿がありました。
今年は、子どもが持って来てくれたそれはきれいないろんな色と形のアジサイをきっかけに作りました。でも、この時期に「のり」に触れてみる、というのは毎年取り組んでみます。
のり。結構難しいんですよ。なんたって、見えるほうではなくて裏側につけて・糊の面を台紙にくっつけて・貼る、ということですから。発達的に「裏側」の認識がないと、上から糊を付けて一生懸命おさえる、という事にも。(そんな時は、先生が一緒にやってみたりして伝えますよ)
さらに、でんぷんの「のり」の感触は、最近ではあまりない感触なのかな・・幼稚園で初めて触った!という子も結構います。
多様な体験って大事なんですけど、初めて触るものに恐怖感がある子もいたりして、小さいうちに多様な体験がある大事さ、を感じます。(触れない!の子は、先生とやったり、筆を使ったり、という方法もありますが、知らないから怖かったけどやってみたらできたよ、という事も良くあります)
カエルの折り紙折ったよ!
以前、オタマジャクシを折り紙で折ってから「カエルも折りたい!」とリクエストがあったので、折り紙でカエルを折ってみました。
「体がない!」と体付きにしている子たちもいましたよ。
まず、「オタマジャクシを作った」→「カエルも!」という発想が楽しくていいですよね。さらに、カエルの顔をつくったら「体がない!」と体をつけ足していく。この意欲!すばらしい!
余談ですが、最近「指示以外の事をすると怒られる」という話を耳にすることがあります。「指示以外の事」が、他の子の迷惑になるならやるべきでないですが、こういうアイデアあふれることなら、どんどんやってみたらいいですよね。自分で工夫してできた!という喜び。最高です。
歯ブラシつくったよ!
お家に持ってかえった子もいます。クレヨンとハサミを使ったお楽しみ。
今回のポイントは「途中まで切る(切り落とさない)」でした。
ストップ!ストップ!って、切るんだよ~と伝えました。どの子も、線のところまで切るのを意識して、ハサミを使っていましたよ。
塗ったり、切ったり、折ったり、、とやることが沢山がありますが、作り方がわかると、
とたくさん作るのを楽しむ子もいました。持ってかえったり、お家ごっこで使って遊んだりしています。
そんな時は?だいじょうぶです!「小さい歯ブラシにする」「セロテープでつける」「もう一個作ってみる!」工夫のしどころですね。
園長先生のつぶやき
遊ぶことは重要ですが、一番は子どもの生活が豊かになる事です。なので、そのために「みんなでやってみよう」「あたらしいこと、やってみよう」という場面もあります。
その方法は年齢に応じて、先生の指示で一斉にやってみたり、学校の授業風にとりくんでみたり、自由に来たい子からやってみる、といろいろあります。
今回の年中もり組では、机に向かって座り、先生が教えてくれる「作り方」をきいて自分でやってみる、という形でした。すわって、落ち着いて話をきく。という時間です。
また、途中に出てくる「たくさん作るのを楽しむ」というのを大事にしています。
「たくさん作る」というのは「作って楽しい!」という証拠。そして、何個も作るからこそ技術も身に染みていきます。なので、1個だけでなく、たくさん作ることもOK!
アジサイの季節だからアジサイを作ってみる。オタマジャクシを見た後で折り紙で作ってみる。虫歯予防デーも6月ですね。季節の形を借りて、たくさんの技術に触れてみる。きがついたら、いろんなことが出来た!という体験、楽しいし大事ですよね。