さて、4月、自分達で卵をひよこにかえしたかった年長そら組。試行錯誤しつつ、連休を挟みました。それでも覚えていた子ども達です。【Part1】は下記からご確認ください。
『調べよう!のその後..「色々な先生に聞いたよ!」の報告』 5月のおたよりから
4月中、GW後の5月…と、そういえば!!と思い出した子達が聞いてきていました。5月11日の朝のことです。
とニコニコの顔でたまごを持ってきたBくん。色々な先生に、どうしたらひよこになるのか聞いてきていましたが、曖昧な感じになっていたので、再度情報を集めていると、
と言われました。その場にいた4〜5人の子たち、みんなニワトリの温かさは「知らない」だったので、本当の温かさを知るために触ってみました。
うんうん..。そう考えるのもわかります。でも、ね…。
と少し真面目な話をしてみました。聞いていた子どもたちも理解した様子でした。その後、わいわいとおしゃべりしたり、中あてを始めようとしたりしていると、お腹をおさえている(?)Eくん。
と服の中から見せてくれたのは、さっきのたまごー!!思わずびっくりして笑ってしまいましたが..自分のあったかさで温めてあげようと思ったのでしょう。片手でたまごを持ち、お腹であっためながら中あてや砂場で遊んでいました!器用ですよね…笑
そして、Eくんが温めているのを見て、
こんな会話…脱帽です!笑
・・・なのですが、朝の会の時、避難させていた綿の箱からまた温めようと出した時…アクシデントでヒビが入ってしまったそう。私が見た時には一部薄皮1枚でギリギリ保たれている感じでした。
ここまでの話は興味のある数人の子たちとの話だったので、クラスにも報告。ヒビが入ってしまったら「ひよこにするのは難しいんだよ」と伝え、今回は食べることにしました。
と試しに聞いてみると、
と言っていました。次はこの作戦で行けそうです!
『3週間ずーっとにわとりがあっためる』
「ホットケーキ。アレルギー対応で、米粉の白いホットケーキです。」
《この卵とは別に…》Gくんもたまごを見つけてきていました!
Gくんは「食べたい!」とのことだったので、冷蔵庫で保管していました。この2つのたまごは相談して、1つはホットケーキ、もう1つはゆで卵になりました!(食べたい方を食べます)
連休をはさんで、よく覚えていたなー、です。
年中などでも、卵やひよこの話題が出ることがあるのですが、たいていは途中で立ち消えていきます。ですが、このクラスの子ども達は、よく覚えていて考えていきました。
それと、「おなかで温める」。一度は考えてみますよね。それを実行してみるには、やっぱり幼稚園くらいの生活だからこそですかね。割っちゃうだろうな・・と多少予測があっても、それでトライできるのって、大事ですよね。また、割れちゃったところでお互いを責めるのでなく次に進めて行けたのも良かったです。ここでケンカになって終わりでは寂しいです。
そして、また次のたまごを見つけるチャンスを待ちました。たまご、他のクラスも狙ってますからね、そうそう手に入りません。
『そして…たまご発見!!』 6月はじめのおたよりから
次の作戦は〝ニワトリに3週間あっためてもらう〟だったので、実験中です。たまご1個だったはずが、「2〜3個ないとあっためないよ」という恵子先生(前の園長先生)の助言で、3個抱かせることに。…気付いたら4個だいてる?!ってことで、4つの卵をあっためてくれてます!
「めちゃやる気だしてあっためてくれてるニワトリちゃん」
『ついに…生まれましたー!!』6月後半のおたよりから
23日の朝、「なんかお腹大きくなってるよ」と教えてくれて見ていたのです。
と昼頃に発見!生まれたか?!とザワザワ集まってきてました。この時はお母さんのお腹に隠れてあったまっていたのですが…お母さん鶏が立つと、いたーー!!♡
小さくて可愛いですよーー♡黒色でびっくり!!メロメロな子ども達でした♡
『ひよこ可愛がっています♡』
毎日ニワトリ小屋から部屋の前に連れてきています!ピヨピヨの声が可愛くて、よく見ていますよ♡親鶏も一緒に連れてきています。
最近は主に園長先生に頼んで連れてきてもらってます。が、抱っこできた!の子が少しずつ出てくるか?!の感じです。笑 (挑戦中の子が多いですよ。)
担任はやっぱり触るのはドキドキするので、子ども達を応援してます!!(^o^)でも1回抱っこ出来ました!ひよこは何回も抱っこ出来ました!!
お部屋に連れてくるときに、親鳥とひよこを近くにしてあげる姿も。ママの近くに居られるように!と、心遣い優しいなー♡でした♪
園長先生のつぶやき
ついに、ひよこと会えたそら組さんでした。ひよこになってからも、ずっと気にかけていくクラスです。
最初に話題になった時から、考えつつ実行しつつ、目標も「自分たちで孵したい」から「ひよこに孵すには」に変化しつつ達成していきましたね。2か月以上、よく気にかけていきました。
1学期終盤は、私(園長)が手伝わなくても、抱っこして部屋までつれてきていましたよ。
4つ抱いていた卵の他のは??実は、途中で懐中電灯で照らして確かめたところ、他の3つはかえる様子がなく、1つだけがひよこの準備が進んでいたのです。なので、ひよこはこの1羽だけでした。
このひよこの話でひとつ大人の中で関心が高まったのは、お母さんになったニワトリ。「めちゃやる気だして」くれたところから、本当に「母」になり、卵を気にかけて、ひよこがうまれるとひよこを守りながら過ごしていったニワトリちゃん。
それまでは単に卵を産んでもそのままな感じだったのが、今回あちこちで親になった気概を感じました。「親になる」「母になる」こと、人間としては重荷になったり負担になったりする話題もありますが、、ニワトリちゃんを見ていたら、子どもが生まれて親になるのは自然な気持ちなんだなー、と。ひよこにメロメロな子ども達のそばで、大人達はニワトリに敬意を表しておりました。