幼稚園、保育園を探す時に、なかの幼稚園が候補になった時に保護者の方からの一番の壁は、どうも…
「お弁当。しかも、ま、ま、ま、毎日?!」
のようです。
ちなみに、在園の保護者の方にきくと大抵の方は「お弁当はやってみたら絶対大丈夫。」「だからこの生活を諦めるのは、もったいないよ~」と言います。
このギャップは、なんだろう??と思い、ちょっとリサーチしてみました。
たまたま、お引越しに伴い転園してきた方たち、つまり前にお弁当じゃない園に通っていた方たちに訊いてみました。
なかの幼稚園はお弁当だけど、実際にやってみてどうですか?
ここですね。「心配…」色んな心配があるみたいです。その他の人にも、お弁当って何が心配?と聞いてみたところ、いくつかの心配の種が出ました。
- 何を入れるのか(栄養、好き嫌い)
- どのくらいか(お弁当箱の大きさ含む)
- 毎日つくれるか
- 腐ったりしないか
- ちゃんとできるか
では、幼稚園の子の様子を交えながら、なかの幼稚園では?を解説してみます。
なかの幼稚園のお弁当への考え方
①何を入れるのか(栄養、好き嫌い)
栄養素としては、子どもの一日の栄養素を考えて‥という目安量もあるんですが。ここは、一番シンプルに、
「お子さんが食べられるものを、入れてください!」
食べられないものが入っていたって、食べられません。まずは、お子さんが食べられるもの。できれば、食べやすい「おにぎり」などがいいです。
栄養素として考えるなら、『元気に遊べる』かどうか。何かが足りないと、元気には過ごせません。それには、食べたいものをしっかり食べるのが第一歩だと思います。
好き嫌いの改善は、お弁当というよりほかの機会で。みんなで作ったみそ汁とか園庭で取れたきゅうりとか、お家では食べられないものが食べられるきっかけは他にあります。
②どのくらいか(お弁当箱の大きさ含む)
これは、ひとまず一般的な子ども用のお弁当箱に入れてみて、食べきれるかどうかです。(ちなみに、上の画像は年長組の子のお弁当)
残してばかりなら、カップやピックを使って容量を減らしたり、足りないならちょっと弁当箱を大きいものにしてみたりしてみてください。
心配が続くと食べる量が減る、活動量が増えると(外で遊ぶことが多くなるなど)食べる量が増える、などでも変動します。
③毎日つくれるか
これは、朝ごはん作るのと同じと思えば、結構できます。まあ、面倒と言われればそうですが、そこは、後にあげるお弁当のエピソードなどを参考に、作りやすい自分なりの方法を編み出してください。
「おにぎりと、肉類と、枝豆とフルーツ、っと決めたら楽になった!あとは肉類をその日は何にしようかな、とバリエーションつけるだけ♪」という方もいました。
あと、きっと「病気になったり、寝坊したりして、どうにもつくれなかったらどうしよう??」という心配のある方へ。そんな時は、幼稚園でも対応してます。頼んでください。
でも、この対応を始めて数年たちますが、思っていたより使われてません。「今日は家にかばんごと忘れた、これから仕事で取りに帰れません!」という緊急な方が使ったりしてますが、他の人は案外どうにかなっているようです。
④腐ったりしないか
なかの幼稚園では、冷蔵庫に入れているわけではありませんが、お昼の時点で腐った匂いのするお弁当はないです。陽に当たったり、高温になる場所にはおかないように気を付けています。日陰(普通に保育室です)にあれば、朝に作ったお弁当はそこまで腐りません。
お弁当が傷みにくい工夫、というのはいくつかあります。
- おにぎり、ごはんなどは冷ましてから詰める。
- 汁気の多い物は傷みやすいので、暑い季節は控える。また、入れる時もカップに入れたりして仕切り、他の物に汁がつかないようにする。
- 前日のおかずなどは、もう一度しっかり加熱してから。
- 保冷剤をお弁当と一緒に持たせる
余談ですが、炊き立て熱々のご飯を入れてすぐ!ふたをすると、パッキンで密閉できるタイプの物は真空状態になり、子どもが開けられなくなります・・。温度ってすごい。
⑤ちゃんとできるか
ちゃんとでなくてもいいんです。たぶん、「幼稚園のお弁当」的な画像を検索すると、立派なお弁当が出てくると思うのですが、あれを作って欲しいとは全く思っていません。
多分、子どもも別に映えとかをお弁当に求めていないと思います。
「お弁当のおかずは、朝ごはんと全く別の物を用意しないとならない!」
「前日のおかずは入れてはならない!」
とか思う人もいるみたいですが、別にルールはそんなにありません。(まあ、前日の物は傷まない工夫が必要です)「毎日違うおかずを」というのも、別に毎日同じでも構いませんし。(多くの子どもは、お気に入りのおかずを繰り返しリクエストします)
「ちゃんと」というのは、きっと、保護者もあんまりお弁当作りに慣れてなくて、イメージがないというのもあるんでしょう。この後にあげる、在園保護者からもらったお弁当の画像が、ヒントになるかもしれません。
現役保護者からのお弁当の画像とエピソード!
ケチャップつけると、パンがふにゃふにゃになって嫌かなぁ、でも、ないと無かったって言うかなぁ。うーん、やっぱり無しにしよう。空っぽのお弁当で帰りますように。
偏食の本人と相談して、この弁当になりました。ちゃんと完食するようになりました。
本人曰く「先生に、お弁当残していいですかと言いに行きたくない。」とのことです。
夏の間は、幼稚園のトマト、きゅうり、とうもろこし、枝豆をいただいていたようで、ありがとうございます。家では食べないのですが、園の野菜は美味しいそうです。
保育園の給食も食べたり食べなかったりだった。
親としては、難しい食ですが、食べなかったことを思うと、空っぽのお弁当箱はとても嬉しく、約束を守ろうとがんばっているのだなあ、と。
また残して帰ることもあるかも、と思っていますが、今は完食しています。
食べない日が続くようなら、また園のおむすびを頼みます。
とくに色味やキレイに詰め込むのこそがお弁当という思いがありました。それを毎日はキツイなぁ…
でも、お弁当の大変さより、他の部分の魅力を感じ入園したなかの。
子供が楽しく食べられればなんでもOK!と言われても、the茶色!箱スカスカ…!!
いやいや本当にこれで良いのか?と彩り野菜を足してみたり、おにぎりは面倒だけど真っ白で存在するゴハンが何だか許せなくて、黄色やピンクになるふりかけを足してみたり…。
でも結果残す。
ふりかけだよ??子供全員に愛されるものではないのー?!
子供に聞けば「ごはんは塩かけてほしい」「果物入れてほしい」「いつもアレがいい!」
えー!と思いながらもその通りにしていけば、毎日「今日のお弁当どうなってると思う?」と完食したのをビックリさせたくて、お迎えから私がお弁当の箱を開けるまで横でほくほく顔で待ち、言い続ける。その可愛らしさに心が満たされる。
年長になった息子はたまに苦手そうなものを入れても野菜を入れても完食するようになり、ちゃんと変わるんだなぁと感じています。さらには
「毎日かーちゃんの喜ぶ顔が見たくて全部食べてるの。いつもお弁当頑張ってくれてありがとう」
と最高の言葉もくれるように…涙
バランスのとれた食事をありがたい!と思ってた保育園の給食時代も3年ほどあったのだけど「給食は大嫌いだったからお弁当最高!」と息子は言っていて、そんなに嫌だったんだなぁ…という気づきもありました。(結局給食もほぼ食べてなかった)
「お弁当はこうじゃなきゃいけない」とか「私がこうしたいという妙な欲」が1番の敵で、子供の気持ちは聞けてなかったなと思う今日この頃です。
塩ふり詰め弁、いしいのミートボール、冷食の焼きそば、りんご。食べれるようなったトマト!これが我が家の手抜きで朝5分でできる子供が笑顔の弁当。
ついでに作り始めた夫のお弁当も大人だけどミートボール詰めまくりでもいいや。となれたのが副産物かも。
「お弁当」だと私みたいにハードルがあがる人は「お昼ご飯持参」くらいの気持ちでちょうど良いのではないかなと思いました。