年末から、新型コロナウイルスの感染判明者が急増、緊急事態宣言もだされ、心配なことの多い日々ですね。
幼稚園は、学校や保育所とともに、休業の対象になっていません。なので、通常通り子ども達は登園しています。
「いま、幼稚園ではどんな感染症対策に取り組んでいるの?なかの幼稚園は、どんなことを気を付けているのか?」
ちょっと整理してみました。
子ども達への感染症対策
子ども達は、当園前または登園時に検温、紙に書いて、当園時に提出してもらってます(各クラスの箱に入れてます)。熱が37・5度を超える場合やいつもより具合が悪い場合は、お休みしてもらっています。
まずは、ウイルスなどを入れない、という事ですね。
次に、手洗いを。寒いので、大変ですが。ちなみに、バスに乗る前には消毒をしていますが、子どもは基本は石鹸の手洗いとしています。
子ども達は、基本はこの二つです。
マスクは、している子はしています。していない子もいます。子どもは、マスクは正しく扱えないので、必ずしもつけなくて良いとなっているのです。
(写真は、年長のお休み調べのカード。1月下旬、この日は学年でお休み一人、という事です。)
絶対しないという事ではないです。例年の、インフルエンザの流行り方をみていると、「マスクが効果が無いわけではない。マスクをしているクラスはインフルエンザが流行りにくい」というのが実感です。
なので、必要となったら保護者にお伝えしてなるべく持たせてもらおうと思っています。(できない子もいるので、必ずしなさいと言うわけではないですが)ただ、今この記事を書いている時点で、1月、2月なのにお休みが本当に少ない状況です。
例年は10人超える風邪症状での欠席連絡ですが、今年は二人などです。インフルエンザその他も含め、感染症は流行っていません。なので、いまは、マスクしたいなと思う子がしている程度です。
先生達が実践している感染症対策
大人は、たくさん意識して注意していくことがあります。子どもは例年に近い生活ですが、大人は結構へとへとですね。皆さんもではないでしょうか。
まず、検温などでの体調チェック。そして手洗いなど。さらに、大人はマスク着用です。大人は子どもが新型コロナウイルス受容体が少ないといわれているのに対して、もらいやすいようですから、自分がもらわないため、また無症状でウイルスを持っている場合に備えマスク着用です。
消毒もしています。子どもが使った机やいすを消毒。また、電話やパソコンなど大人共用で使うものも消毒しています。電話の子機など、頻繁にやり取りするので、その度の消毒、、、いつかアルコールで壊れるのではないかと心配するくらいです。でも、大人がかかるわけにいきません。頑張ってます。
手指の消毒もします。寒い中、先日は門の前に出していた次亜塩素酸水が凍るという事態が。アルコールはそのくらいでは凍らないので、アルコールにしました。足踏み式ディスペンサーだと、子どもの顔の高さで目に入りそうで、アルコールだとちょっと心配なのですが、、、新型コロナ対策、インフルエンザなどのウイルス対策と、子どもへの安全と、矛盾することが多々ある事態、悩ましいです。
いつもと違う形での対策
(写真:外での参観の様子)
日々の中では以上ですが、イベントというのか、保護者が参加していたことへの対策で、例年と違うことがたくさんあります。
まずは、参観。「子どもの今を知ってもらう、保護者同士も知り合ってもらう」を大事にしているので、月に一度は幼稚園に足を運んでもらうのが例年ですが、「ウイルスを持ち込まない」「大人は子どもに比べてかかりやすい」ことを考えると、例年通りの参観はできないと判断しました。では、どうしよう?
学年で、その参観はどんな意味があるのか?ということから対策を考えました。
外で換気よく!
保護者の方が集まっても、屋内よりも外でなら、心配は減る。ということで、外に移動しても大丈夫な年長組は、この形で外での様子をご覧いただきました。お休み調べを、外でして、連絡を聞きに行くリーダー(こどもの日直のような役目です)が外から職員室に行く姿は今年ならではでしょう。それでもひょいひょいとやっていけるのは、さすが年長そら組
人数を減らして!
(写真:職員室にパソコンが増えました)
クラスの様子を見てもらいたい、という時には、クラスを分けて日数や時間を変えて参加いただきました。
リモートで!
それでも、心配な事態(緊急事態宣言がでて)になってからは、動画撮影を配信、という形で子どもの様子をお伝えしました。参観で、保護者が来ている時とは違ってリラックスムードの子ども達。案外面白いかも?となってます。担任の先生が撮影や編集なども関わってくれているので、やっぱりコロナ生活は大人へとへと、、、
延期も考える!
今回は、無理に参観して不安になるより、少し落ち着いてからにしよう!とイベントを変えて延期するというのもあります。早く落ち着いて、イベントが無事できますように!と祈るばかりです。
と、出来る限りの対策をしつつ、やれることを模索しています。
園長先生のつぶやき
(写真:猫の手を貸します!で届いた封筒。中には作ってくれたお面バンドが入ってます)
ただ、今年コロナで「何を、どうしたらやれるのか」という事を考えていると、「やっぱり子供たちに経験してほしいこと」を考える機会にもなっています。いい機会です。
また、今年、保護者からの応援も多いです。
と、通称「猫の手も貸したい」という企画も作って下さいました。劇で使うお面の道具を作って下さったり、と大変感謝しています。大変な時こそ、協力してくださることのありがたさが染み入ります、、、
(写真:参観は延期にして、その代わりに、寒い冬を見つけにお散歩に行きました!池が凍ってたよ!)
どうしてもコロナに関しては、「〇と思う」「◇と思う」の違いはあります。現時点では正解もわからないことが多いです。そんな時、意見が違っても表明しあえることは大事なんだな、と思いました。
なんでそんな風に思ったのか?と考えていてたどり着いたことが一つ。私たちは、子どもと何かを考える時に(年長組なんかは、しょっちゅうクラスで考えて進んでいきますよね、そういう時です)「自分の思っていることは、言っていいよ」と働きかけます。
結果として一人の反対意見は吸収されたり我慢してもらうこともあるかもしれませんが、「反対は無かった」ことにするのではなく、「反対だったけど、こう考えてやることにした」ということを大事にしています。
そうなんです、子どもに対してそれを大事にするからには、大人もそれを大事にしたいという事です。コロナ、厄介ではありますが、たくさん考えるのにはいい機会です。元気にすごしましょう!