引き続き、「毎日が運動会」のなかの幼稚園。いや、運動会と思っているのは大人だけで、子どもは楽しんだり挑戦したりしているだけなんですけどね。
外ではかけっこやリレー。中では跳び箱や玉入れが盛り上がってます。
余談ですが、私は毎年9月に痩せます。子どもたちも、グンとお弁当を食べるのが早くなります。エネルギー使ってるんでしょうね~。そら組では、いろんな記録が生まれる時期ですが、こんな記録が出来たそうです!
大ニュース!!!飛箱100回に挑戦!?
「とびばこやりたい」と毎日練習していたAちゃん。何日かはおしりがついたけど、そこで諦めず、たくさん跳んでました。
そして、ついにコツをつかんでとべるように!大喜びでした!!!跳べるようになったし、これでとびばこ終わりかな?と思っていると…
と宣言。「ガンバレ!」といいつつも、(いや~100回は遠すぎるでしょ…途中で止めちゃうかな…?)と思っていた担任でした。そんな心配はよそに、どんどん飛んでいくAちゃん。気付けばすでに30回は越えていました…
と話したのも束の間。またとびばこを飛び続けていました。
そして…
ついに…
私も大喜びしてました!!
と言ってました。“そら組”の自信や誇りがエネルギーをくれたのかな?と思いました。その後、とび続ける事、125回この日は跳んでいました。副担任の先生にも、「大ニュース!!!120回、とんだ!!!」と報告したそうです。副担「どこからそのパワーくるの?」Aちゃん「そらぐみだから!」って言ってたそうですよ。
こんなAちゃんの姿を朝の会で紹介。みんなの前で見せてもらいました。125回と聞いて、子ども達も驚いた様子。自然と「ガンバレ」の声が出ていました。
跳べるようになったこともすごいけれど、そこまでの「やれるようになりたい!」の気持ちや、跳び続けたそのパワー?ガッツ?が伝わってきたなぁと思いました。午後、私も100回やる!と挑戦した子もいましたよ。
園長先生のつぶやき
いや、すごいですね!125回!
粘り強いとは思っていたけど、Aちゃん、すごい!目標を決めやったこと、そして数え切ったのもすごい。一緒に喜んでくれる仲間もいいです。先生に報告しに来てくれるのも、担任冥利ですね。
そして、Aちゃんのそのガッツの源が…
「そらぐみだから」
自分が大きい組であることの自信と誇り。素晴らしいですね。
人には「根拠のない自信」が必要である。と聞いたことがあります。「クラスで一番速い」といった、根拠があるものはその根拠が揺らいでしまうと弱いんだそうです。例えば、新しく学校に行ったらもっと速い子がいっぱいいた、という時に自分の自信を保ち続けるのは難しいという事です。
でも、確たる根拠がないけど確たる自信を持てる。「そら組だから」もそうだと思うんです。自分は大きくなった!そら組なんだ!その自信と、跳び箱跳べることは実は直接理由になりません。でも、気持ちを支えてくれることになっている。
追記
「ペリー就学前プログラム」という有名なアメリカの社会実験があります。(ペリー就学前プロジェクトなど、いろんな訳があります)
1962年から始まり、何十年にもわたり追跡調査をして、幼児期にどう過ごしたかが何に影響するかを調べた社会実験です。
この実験からは『幼児期に質の高い教育を受けると、その後の進学や就職に良い影響があり、生涯賃金が向上し、犯罪率が低くなるなど、よりよい人生が送れる事』がわかっています。
この時、質の高い教育というのは、いわゆるアクティブラーニングでの子ども達の自発的な遊びを通しての学びと、家庭訪問を通しての親への学びの機会の提供だったそうです。(何かの知識を教え込むというのではなかったという事です。)
「目標を作り、その達成に向けて努力し達成する。また、それを人と喜び合える。」
ということで、まさに身につけておきたい力なのではないでしょうか。自然にそんなことが成し遂げられていること、今年も運動会をきっかけに、充実した生活ができているんだな、と嬉しく思います!