なかの幼稚園は、毎日お弁当。
「お弁当が大変そうだから、なかの幼稚園はちょっと、、、」
って話はよく聞きます。最近、このお弁当について在園児保護者の方からの熱い話がいろいろ届きました。幼稚園からの話も合わせて、3部作でご紹介します。
- 在園児保護者から。普段のお弁当&工夫
- 在園児保護者から。お弁当って、そんなに大変?
- 幼稚園から。こんな考えでお弁当にしています!
1. 在園児保護者から。普段のお弁当&工夫
まずは、お母さん達が集めてくれた「わが子のお弁当。こんなお弁当を持たせています」の写真です。お弁当についてのコメントもあったものは併せて載せます。
『ピックを派手に使う・カップを野菜色にする・ふりかけをキレイな色にする』
と、楽にかわいいお弁当になります!
唯一、作るものはだし巻き卵だけ。我が家のお弁当は毎日同じでーす。弁当作る時間も10分。映えない弁当でも愛情だけはたくさんいれてます!
子どもが幼稚園のお友達が好きすぎて、お弁当を食べるのを忘れちゃうみたい。(*´∀`*)
また、母も、朝からのお弁当作りのために、洗い物を増やしたくなくて、後片付けは簡単に済ませたい!
そこで、親子で相談して、このお弁当になりました。
赤、緑、黄色、ありません。海の物、山の物、ありません。だけど、我が子はこのお弁当にしたら、「きょう、お弁当空っぽだよー♪」と教えてくれるようになりました。
キャラ弁、憧れますが、たぶん子どもも食べきれない、母もお料理ニガテなので、ムリ!我が家にはこの簡単にお弁当が、合っているみたいです。子どもの「食べられたよー♪できたよ~!」の声がうれしくて、毎日この簡単お弁当作っています。
ここで、私が感心するのは、「わが子が食べられる事に工夫があること」です。
量にしても、中身にしても、うちの子が食べきれるようなお弁当の工夫。良いです!素晴らしい!
実は、料理のすごく上手な保護者の方から「本当はあんなお弁当もこんなお弁当もつくりたいんです。でも、つくってもうちの子はそれを食べられないだろうな、と思うと、このお弁当です。」と聞いたことが何人かからあります。
「うちの子、好き嫌いがあって」「食が細いから、この位にしてます」という、我が子に寄り添う理由の「ぱっと見超映えないお弁当」。ヒトは見た目じゃないとは言いますが、弁当も見た目じゃない。お母さん達から寄せられた言葉の「#映えないお弁当」「#でも子どもはこれが好き」実感がこもっています。
2. 在園児保護者から。お弁当って、そんなに大変?
今回、皆さんずいぶん熱心にお弁当の写真を集めてくださいました。それにはわけが、、、
という方。現役のお母さん達は、口をそろえて「そんなに大変じゃない」と言ってくれます。というより、毎日続けられる範囲のお弁当になっていく、という事でしょうか。
写真はありませんが、丁寧に作ったおかずの詰まったお弁当も沢山あります。その方には、その食事が日常なのでしょう。
もちろん、ちょっと力の入ったお弁当というのもあります。ハレの日というのか、ここは!という時のお弁当もあります。
たとえば、、、
それと、普段の中に思い切り簡単な日もあります。子どもが企画する「大成功パーティー」で、ごはん関係の物を作るときは、お弁当が簡単になります。たとえば、「カレーを作る」という時は、白いご飯だけを持ってくればオーケー。
「お弁当=大変」だけではないのです。楽しい!もあります。
そして、お弁当は確かに手間がかかる、というのもあるうえで、こんな意見も保護者から頂きました。ありがたい!
「お弁当って、大変かもしれないけど、それで違う園に行くのは、こんなもったいない話はない!」「この生活を、お弁当で手放すなんて!」
というもの。保護者から見て「なかの幼稚園と八王子の他の保育施設とでは、だいぶ違う生活をしている。子どもが遊んだり楽しいと思ったり、なにより充実や成長を感じられる生活がある。お弁当の為にこの生活を諦めるなんてもったいない!」という事だそうです。
ちなみに、お母さん達でけでなくて、あるお父さんも言ってました。そのお父さん、奥さんが出産の際には在園のお兄ちゃんに、お父さん作のお弁当を持たせて通わせていたそうです。ありがとうございます。(お母さんが作れない事態が起きたときの心配、もありますよね。それについては後程)
ホームページの卒園生の保護者の声、にもお弁当の事のコメントがありますので、参考にしてみてください!
参考:「お弁当へのママへの思い。~冊子「なかののいいね!」の投稿より~」
3. 幼稚園から。こんな考えでお弁当にしています!
(二学期最後のお弁当の日。お弁当に「がんばったね」の旗が!)
お弁当。毎日のこと、手間はかかりますよね。
幼稚園としては、給食にしたら園児募集にプラスになる事は承知しています。けれど、お弁当にこだわりたい理由も沢山あります。
大成功パーティーが気軽にできるのも、2回目の遠足に「お休みだった子、風邪なおったって!みんな揃ったから今日行こうか」と急に行けるのも、桜が咲いたからお花見にしたい!外で食べよう!!が出来るのも、毎日がお弁当のおかげ。
子どもが自分たちで準備していく生活なのも、お弁当のおかげ。
それと、実は、お弁当だと、子どもの様子がわかるのです。「お弁当は、作る人から食べる人へのお手紙だ」という本があったのですが、その通り。作った人が食べる人を思う気持ちと、食べる人の気持ちや状況を伝えあうことが出来るものだと思います。
これは、「親子の広場(なかの幼稚園のプレクラス)」の案内のパンフレットにもありますね。給食では実感できない我が子の様子を知れるのも、お弁当のおかげ。
そして、つくる側が自信を持てます。毎日のお弁当を作ると、我が子の成長を感じられるので、卒園の頃には、うまく言えないのですが、自信になるものが積み重なっていることに気が付くと思います。
幼稚園としては、こども時代を共に過ごす保護者に、ぜひ、この自信を培ってもらいたいのです。今回、いろいろな方が、うちは簡単すぎて恥ずかしいと前置きしつつもお弁当の写真を送って下さったのは、どこかにこの自信があるからなんじゃないかな、と思います。素晴らしいことですよね。
まあ、それでも「え~でも~・・。」の声も、分かります。そこにも幼稚園としてはこんな思いがあります。
『栄養素が心配』という方。たしかに、体を作る時期、大切な食生活を充実させてあげたいというのがありますよね。園長としては、本当は栄養素とか食品添加物とか農薬とか、なんならフードマイレージとかいろいろ関心はあります。栄養士免許も持っていますし。もしなかの幼稚園で給食を提供するなら、自園給食だな、とは思ったりします。調理担当になれるならやりたいくらいです。
それでも、お家の人が自分の子どもの昼食を用意することの大事さが「勝つ!」と思います。自分の子どもがどのくらい食べていてどんな生活をしているのかを感じること、とても大事だと思います。食の環境へのこだわりは、畑だったりパーティーやその他で作るもので発揮していきます。
(幼稚園の畑は無農薬。なので、「え~、青虫が食べてる~」にもなるし、雑草もすごいです)
『作れない時はどうしよう?』という方。確かに心配ですよね。でも、どうにかなる!過去の例でいえば、お母さんもお父さんもつくれない時は、近所の方が手伝ってくれたり、幼稚園でも準備することもありました。相談してくださいね。
それと、お母さんが病気の時に、お父さんが買ってきたおにぎりやパンをお弁当箱に入れて持たせてくれていたお家もあります。子どもの食事は大事ですが、特殊なものではありません。どうにか用意できる方法があります、大丈夫。どうにも困ったら(そこまで困る前で良いのですが)幼稚園に相談してください、いろんな方法があります、一緒に用意しましょう。
ちなみに、園長の弁当。子どもからは、「何で全部木?」とお弁当箱に対する突っ込みが来ます笑