1学期のクラスだよりからです。なかの幼稚園に独特の文化は色々あるようです。(園長としてはいつもの事なので、独特と思ってません笑)
そんな中、「鶏小屋の卵は、見つけて、園長先生に聞いて、取ったら、そのクラスで使っていい」ということもその一つです。ひよこに孵すために考えるクラスもあれば、食べたいという方向で考えるクラスもあります。
今回は、年中もり組が卵をきっかけに頑張ったお話です。
【前編】たまごどうする?〜おたより12号から
先週の金曜日から今週にかけて2個、たまごをとったもり1くみ。集会にて、2つのたまごをどうしようか相談しました。すると…
と子どもたち。ですが…
というと「たしかに…」という様子の皆。他に卵の料理どんなのあるかなー?すると…
などとなったので、『何を作るか』はお家で考えてきてね。となっていきました。
作る日は、学期末でこの日しか作れない!ということもあり、4回目の登園日(土日があるので、日数的には6日後)に。それまでの、3回をがんばる!となりました。そして、担任の方から、
と提案してみました。しばらく「うーーん……」の子どもたち。すると、一人の女の子から、
聞いてみると、
こんなことが出てきて、これから毎日片づけがんばって、花丸になったら大成功パーティーだね♪となっていきました。もり1組パワーでがんばりまーす。
先生の提案「何かをがんばってみよう!」たしかに、何か目標を達成してパーティーになると、ちょっと楽しさ増えますよね。それにこのクラスは、この前にパンケーキを作ったことがあったので、もう一つ課題を投げかけてみた、というところだったんですね。「なにか」といって、子どもと考えてみているのが、面白いですね。
これが先生が「片付け頑張った子が食べていいよ!がんばってね!」というのと比べると、「自分たちでがんばろう!」という感じが違ってくると思います。
たぶん、片付け以外のことが上がってても、良かったのだと思います。クラスのみんなで頑張る事、それをクラスのみんなで決める、ということ。面白くて大事です!
【後編】ドーナツつくったよ!〜おたより13号
前号でお伝えした、片付けがんばったら◎‥という話、あれから3日間、子どもたちで片付けをがんばって全部の日に◎がつきました!
という子もいて、なんともたくましいもり1くみでした!
21日、まちにまったドーナツ作りです。エプロン、三角巾の連絡はしませんでしたが、なんとエプロン、三角巾の忘れ物0です!!皆お家の人に言えたのかな?すごい!
エプロンと三角巾を身につけたこどもたち、みんながあつまったところで、すぐドーナツ作りがはじまっていきましたよ!
以前、ホットケーキを作ったときは子どもに“まぜる”の工程のみをおねがいしましたが、今回は2回目のお料だったので、“材料を入れる”というところもおねがいしましたよ。ですが・・。ただ材料を入れるのではありません。
- たまご
- 小麦粉
- 砂糖
- ベーキングパウダー
この4つの材料をグループのみんなで「だれが、どれを入れるか」を相談して決めてもらうことにしました!
相談しながら入れた材料をまぜる。「順番だよ!」「10やったら交代だよね」前のホットケーキの事思い出しながら順番にまぜまぜしていました!
ドーナツメーカーで焼くのは先生が焼きました!子どもたち、いーっぱいまぜてがんばったのでなんとひとり3コ!ドーナツがたべられましたよ♪お好みでチョコソース、イチゴソースをつけて食べました!
残ったドーナツはいつもお世話になっている先生たちにおすそ分け。「ありがとう!」の手紙もたくさんもらっちゃいました!
園長先生のつぶやき
「やりたい!」のためのパワー、すばらしいですね!
「おかたづけがんばる」のも、「誰が何を入れるか考える」のも「順番でドーナツ生地をつくる」のも、きっと、もり1組の子の次のパワーにつながることでしょう。そして、お楽しみのようなこの時間に、クラスのみんなで考えることや、相手を考えることなど、たくさんの経験が詰まってますね。
「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」というのが指針であるのですが、たぶんそんなに「10の姿の為に」なんてしていなくても、「楽しい生活には自然と学びがあって、結果10の姿が付いてくる」のだと思います。
興味のある人は調べてみて下さい。たぶん、このドーナツづくりの間にすべての姿が入っていると思います!
「片付け、がんばる!みんなで◎にしよう!」と頑張ってました。クラスみんなで!とがんばった気持ちでした。2020年度、一学期。休園があった分、クラスのみんなで過ごした時間は例年より短かったけど、夏休み前にしっかり「自分のクラス」になったんじゃないかな、とも思いました!